アルフの基礎知識

目次

番組放映の基礎知識

■オリジナル
「アルフ」は、メルマック星から来た宇宙人アルフがタナー家で繰り広げる大騒動を描いた海外TVドラマです。
オリジナル版はアメリカで制作され、1986年から1990年までアメリカの放送局NBCで放映されました。全4シーズン102話(1時間のエピソードが3つあるのでエピソードの数としては99)です。

アメリカでは1997年、アルフの新シリーズが放映される予定でしたが、著作権の問題で、制作半ばにして撮影中断。すでに撮影した分もお蔵入りとなってしまいました。(;_;)詳しい話はアルフのその後の項をご覧ください。

■日本放送
日本では、NHKの衛星第2テレビジョンで放送された後、地上波のNHK教育テレビで何度か放送されました。
日本語吹き替えが素晴らしく、特にアルフ役の所ジョージさんの吹き替えが、神です!(笑)ウィリー役の小松政夫さんも最高です。その他、名声優陣*に支えられ、いまだに根強いファンが沢山います。

*残念ながら、ラケル役の高橋和枝さんは1999年、トレバー役の大塚周夫さんは2015年にお亡くなりになっています。

日本での2008年10月6日からの放送は、衛星放送を入れると4度目で、前回の最終回1997年4月3日以来、じつに11年半ぶりの再放送でした。その後、日本語版DVD発売、日本未公開エピソード*の日本語版制作と放送など、夢のような日々が続き、2010年11月9日の放映がオリジナル版の第102話にあたる最終回を迎えました。このあたりのことは「アルフと私」でも語っていますので、ぜひご覧ください。

*「ALF’s Special Christmas/アルフのクリスマスプレゼント」
日本未公開だった、この名作、所ジョージさんの吹替え版で、2009年12月14日と21日の2週に渡り放送されました。
DVDでは、セカンド・シーズンに収録されています。(ソフトシェル版では、アルフ 〈セカンド〉セット1に収録)

ストーリーの基礎知識

■物語の始まり
ALF(本名 Gordon Schumway)は1986年9月22日、故郷のメルマック星が核爆発をおこしたため、地球に不時着します。不時着した場所が、アメリカ、カリフォルニア州、ロサンジェルスのハムデール通り167にある、タナー家のガレージでした。
■ALFという名前
ALFとは、Alien Life Form(ようするに宇宙人ですね)の頭文字をとったものです。辞書には載っていませんが、英語で ALF と言えば、一般的にも宇宙人のことを指すようです。インターネットで ALF を検索すると、宇宙人のページがたくさん見つかります。
Alfred (男子の名前)の別称も Alf ですから、名前としてはピッタリですね。
■ALFってなにもの?
メルマック星からきた宇宙人で、年齢231歳(*)。性格は子供っぽく、やることなすこと無茶苦茶です。がさつで、やたらにものを壊します。
また、胃が8個もあるせいか、食欲が旺盛で、とにかくなんでも食べます。なかでも大好物なのが、猫!しかし地球に来てからはほとんど食べていないようです。こんなアルフを、ウィリーはじめ、タナー家の人々は、アルフが他の人間たちに見つからないように気を使いながら、本当に気を使いながら、神経をすり減らせながら、自分の家においてあげているのです。
ウィリーあんたは本当に立派な人だよ。(;_;)

アルフは放映途中で232歳になりましたが、日本語吹き替えでは後半も231歳となっています。いったい、今いくつになっているんでしょう?暇な人は計算してみて。(^^)

登場人物

アルフ

アルフ/声:所ジョージ
Gordon Schumway ゴードン・シャムウェイ
アルフのことは「ストーリーの基礎知識」で紹介しましたので省略します(おい)

タナー家の人々

ウィリー/声:小松政夫
Willie Tanner ウィリー・タナー
タナー家の主。社会福祉の仕事をしています。科学に興味があり、ちょっと気が小さいけれど、本当にいい人です。アルフがあんなに滅茶苦茶*やっても許せるなんて、信じられない!

* あんなに滅茶苦茶=アルフが大統領に無線で交信したら脅迫と間違えられてウィリーが逮捕されたり、キッチンを爆破したり、天井と床をぶちぬいたり、勝手にダイヤの指輪(その他いろいろ)を注文したり、数えあげたらきりがありません。(^o^);
ケート/声:吉田理保子
Kate Tanner ケート・タナー
ウィリーの妻。現在は専業主婦です。最初はアルフのことが大嫌いでした。
ダンナのウィリーとは違って、気が強く、タナー家の中では、一番こわがられている存在。
リン/声:岡本麻弥
Lynn Tanner リン・タナー
ウィリーの長女。地元の大学に通っています。シーズン1では歯を矯正していましたが、後半はすっかり大人になって綺麗になりましたね。
ブライアン/声:折笠愛
Brian Tanner ブライアン・タナー
ウィリーの長男。リンの弟。小学生です。
アルフのことをとても慕っているので、子分のようにみえることもあります(笑)
エリック (Eric)
ウィリーとケイトの子供、リンとブライアンの弟、です。
まだ生まれてもいない赤ちゃんに嫉妬するあまり、アルフが赤ん坊アレルギーになったり、大騒ぎの末(騒いでいたのはアルフだけですがw)エピソード78「コウノトリの贈り物」の回に生まれました!
エリックが生まれるとすぐさま教育(TVの使い方だけど)を始めるあたり、さすがアルフです(笑)
しかし、この子は家にエイリアンがいるのがあたりまえだと思って育っていくんでしょうか。すごいね。(^^;
アルフ、ブライアンに、「おい、ついに子分ができたな」
ラッキー (Lucky)
タナー家で飼っているオス猫。
最初、アルフは食べたくてしかたなかったのですが、いまではアルフも完全に家族の一員ですから、冗談で追いかけ回すことはあってもラッキーを食べることはないでしょう。(^^)
アルフ曰く、「でも、油断するんじゃないぞ」
残念ながら、ラッキーはエピソード87「グルメか友情か」で死んでしまいました。
フリッパーまたはラッキー2号
ラッキーが死んだ時、アルフはどうしても猫を食べたくてしかたがなくなり、新聞広告の「ペットあげます」コーナーに電話をして猫を集めました。しかし、初めて子猫を見たアルフは、あまりの可愛さに猫が大好きになってしまいます。疑いを拭いきれないウィリーに頼み込み、ようやく飼わせてもらうことになりました。(^_^)
大喜びのアルフ曰く、「食べ物で遊んでもいいんだ(^^)」

オクモニック家の人々

トレバー/声:大塚周夫
Trevor Ochmonek トレバー・オクモニック
隣のおじさん。非常にアクが強い。無神経で図々しく、食事中によく人の家に上がり込んで来て、隠れたアルフの食事を食べてしまいます。(もう、これはお約束みたいなものです。(^^))
トレバー曰く、「この食事、誰のだい?」
ラケル/声:高橋和枝
Raquel Ochmonek ラケル・オクモニック
隣のおばさん。トレバーに輪をかけてうっとおしい存在。(^^;ゴシップ好きで人の家のことをあれこれ詮索するのが好き。そのため、何度かアルフを目撃しましたが、その度にアルフはうまくごまかしてきました。
ラケルは、思いこみが激しく、ヒステリックで、ときどき手が付けられなくなります。トレバーとはよくケンカをしますが、本当は深く愛し合っているのです。
まったく疲れる夫婦だよ(^^;)
ジェイク/声:喜田あゆみ
Jake Ochmonek ジェイク・オクモニック
トレバーの甥っ子。実の父が競馬のイカサマで刑務所行き(懲役5年)、母親は訳ありで、トレバーのところにやっかいになっています。
親戚を転々としていたジェイク曰く、「信じられないだろうけど、トレバーはまだまともなほうなんだ」(本当に信じられない。(^^;)
トレバーの家に来たときに、たまたまアルフのことを見てしまいました。悪ぶっていますが、根はいい奴で、アルフのことは秘密にしています。
ジェイクは修理の名人。なんでも直してしまいますので、アルフは結構彼の世話になっています。(^^)

その他の重要人物

ドロシーおばあちゃん/声:佐々木すみ江
Dorothy Halligan ドロシー・ハリガン
ケイトのお母さん。一人で淋しくて、タナー家に押し掛けてきて、帰る帰るといいながら、長居をしていたことがあります。隠れているのに耐えられなくなったアルフはついにおばあちゃんの前に姿をあらわします。最初はものすごく仲の悪かった2人ですが、いまでは心が通じ合っています。(今でも憎まれ口をたたきあったりしていますが。)
再婚して幸せに暮らしているのも実はアルフのおかげ。
ウィザー/声:田中明夫
Whizzer Deaver ウィザー・ディーバー
ドロシーおばあちゃんの再婚相手。ジャズのラッパ関係(サックスかなぁ?)の奏者。
アルフの地球墜落3回記念の日に、キッチンでアルフを見つけてしまいました。
ニール/声:田中秀幸
Neal Tanner ニール・タナー
ウィリーの弟。奥さんと別れたショックから立ち直るため、仕事をやめ、アパートを引き払い、家具も売って、キャンピングカーを買ってウィリーのところへ押し掛けてきました。(エピソード85「ニールおじさんが来た」)
ニール曰く、「新しいニール・タナーは思い立ったらすぐ行動するんだ」
ずーっと隠れていなければならないアルフのストレスが絶頂に達し、ウィリーはやむを得ず、ニールをアルフに会わせることにしました。(エピソード86「危うしアイドルの座」)
アルフ曰く、「いい加減、大人になれ!」
ジョディ/声:鈴木弘子
Jody ジョディ
目が不自由な女性。ラジオの電話人生相談に出演した彼女にアルフが電話をして知り合いました。ジョディは目が不自由なため、今でもアルフが人間だと信じ込んでいます。住んでいるアパートが取り壊しになったとき、タナー家にしばらく居候していました。
ジョディ曰く、「あなたって毛深いのね」
ラリー/声:羽佐間道夫
Dr. Lawrence Dykstra ラリー
ウィリーの昔からの友人で、精神科医です。アルフのいたずらが激しくなったとき、ウィリーが相談を持ちかけました。
ウィリー「アルフが変だと思わないか?いやまてよ、最初から変だな。」
ケイト 「それにしても変よ。」
アルフが腹話術に凝って、2重人格になったときにもお世話になりました。
ロンダ/声:弥永和子
Rhonda ロンダ
アルフの彼女(メルマック星人)。アルフはロンダに告白するのを17年もためらっていて、ようやく恋人同士になれたのに、故郷のメルマック星が爆発してしまったという悲話があります。そんなロンダとの交信に成功して、宇宙船で地球に迎えにきてもらったことがあります。それはたまたまブライアンの誕生日でした。タナー家の人々と別れるのが辛くて、約束の時間に屋根の上で待っているという約束をすっぽかしてしまったアルフはまさにタナー家の一員ですね。

登場人物まとめ

では、登場人物のまとめです。アルフの存在を知っている人間は以下のとおりです。(スポットで登場した人物は除く)
  • ウィリー
  • ケイト
  • リン
  • ブライアン
  • ドロシーおばあちゃん
  • ウィザー(エピソード88「記念パーティーの邪魔者」以後)
  • ニール
  • ジェイク
  • ジョディ(目が不自由なため、アルフを人間だと信じています)
  • ラリー

アルフのその後

■映画版アルフ「Project: ALF」
1996年2月11日、米国で映画版のアルフ「Project: Alf」が公開になりました。
これは、中途半端な終わり方で世界中のアルフファンを欲求不満のどん底に陥れた(^^);TVシリーズの後日談です。
2005年9月に米国でDVD化されて、日本でも注文できるようになりました。
さらにうれしいことに、日本語版が新たに制作され、所ジョージさんの吹替えで、2010年12月31日に放送され、DVDも2011年1月28日に発売されました!

この映画には、タナー家やオクモニック家は登場しません。軍に捕らえられたアルフの物語です。
「アルフ情報局」にDVDのレポートをアップしておきます→こちら

■新作テレビシリーズはお蔵入りに
1997年6月もしくは7月に、アルフの新作が米国ABCで放送開始予定という情報が流れていました。
日本でも放送されるのではないかと楽しみにしていたアルフファンも多いのではないでしょうか。
ところが、権利関係がうまくいかず、放送が保留になってしまいました。
新作22話は制作中で、スポンサーが現れるのを待っていたそうです。
いくつかの放送局が興味を示していたらしいのですが、結局はお蔵入りに(:_;)
★この情報は “the ALF Page by Jose Manuel(E)—This is ALF NEWS” から得ました。(サイトはすでにありません)

■この続きは「アルフ情報局」で!
新しい情報は、ブログ形式で投稿していきますので、ぜひチェックしてくださいね♪
「アルフ情報局」は→こちら

おまけ
これが合図
以上、アルフの基礎知識でした